ガタンゴトン
電車に乗っております。
隣では見知らぬ青年が腕を組んで、
うとうと。
僕は「伊坂幸太郎」の世界に、
どっぷりと。
そしたら隣の彼が
びくんっ!
僕も釣られて
びくん。
それと同時にわき腹に鈍痛が。
隣の彼の肘が僕のわき腹にクリティカルヒット。
「ぼぇ」
変な声を出しちまいました。
隣の彼は寝惚け眼でもって、
自分のエルボーが隣の読書家のボディに入ったとは露知らず、
「なんだか、隣の男が本を読みながら『ぼぇ』とか奇声を発した」
そんな感じで、
また眠りにつく。
僕は、
ぁあ、
完全にネタだな。
と、
伊坂幸太郎にしおりを挟む。
伊坂ワールドから突然現実に呼び戻された僕も、ある意味、寝惚け眼。
自分がすなわち作家であると勘違い、ケータイで執筆を。
エルボーにうめき、
鈍行で鈍痛。
隣の彼との
寝惚け鉄道の旅は、
彼の熟睡さ加減からみてとるに、もう少し続きそうです。
そんな感じです。